<アガペー>、<フィリア>、<エロス>という古典的な<愛>の概念から近現代の<愛>の思想までを射程にいれて、<愛>の世界のさまざまな問題を文学テクストの分析を通して考えてみたい。<愛>についてどのような問題意識をもち、いかに自分の意見をまとめて説得力のある論述ができるようになるかが問われることになるので、粘り強く「考える」「ディスカッションする」「書く」の行為を有機的に連動させて、自分だ納得のいく文学解釈の方法を習得してほしい。 ●前期:まず初めに、<愛>の思想史を辿りつつ、文学解釈の方法論について学習した後、クラス共通テクストとしてメンバーでの討議を通じて2〜3作品を選択し各自がレジュメを用意した上で全体ディスカッションを行う。このプロセスの中で各自が自分の「研究テーマ」を固めていく。 ●夏休み 各自が「研究テーマ」の決定を目標にして、先行研究文献や資料を収集し文献リストのデータベース作成を行いながら、文学テクストをなるべく多く読破してサブノートあるいはポートフォリオの充実に努める。 ●後期 各自が「研究テーマ」に基づくプレゼンテーションの後、全員によるディスカッションを行う。各自が卒論あるいはゼミ論の論旨と論拠について考察を深めながら、論文(卒論あるいはゼミ論)を完成させる。
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