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    コミュニケーション研究演習-7
  権力とコミュニケーション
USUI NAOTO 
臼井 直人
4単位 
3〜4 
通年 
60200707

人間のコミュニケーション活動は決して自由奔放に行われているものではなく、さまざまな「しばり」の中で大幅に活動を規定されている。その「しばり」の中でも本研究演習では様々な形の「権力」と現代日本社会におけるコミュニケーションの関係について考察する。国家権力は様々な媒体を通じ意味を操作し「日本人」の創出に邁進する。選択された「時計時間」により私たちのコミュニケーションは制約され、行動は権力者の利便の為に秩序立てられる。家庭構成員、学校における教員と学生、医療現場における医者と患者、日本国内における様々な異民族、グローバル化した世界における国々、これらの間には権力の不均衡が存在し、それは両者の間のコミュニケーションにも大きな影響を与える。これらの様々な文脈におけるコミュニケーションにかかわる権力の構造を分析し理解しながら、本演習の受講者一人一人が社会における自分の「立ち位置」を確認し、コミュニケーションを通じた社会との関わりを考えてもらいたい。

授業の進め方
1. 毎回定められたトピックについて討議する。前もって各自テキストを読み、自分の考えをクラスレポートとしてまとめておくこと。それを隔週で提出する。
2. 毎回受講者の一人がリーダーとなり、テキストを要約しクラスディスカッションを進める。

評価方法: 1.(前後期)クラスレポート及びディスカッションリーダー(30%)
2.(前期)「ゼミ論計画」または「卒業論文計画」(20%)
3.(学年末)「ゼミ論」または「卒業論文」(50%)

テキスト名: 第1回目の授業の際に指示する

注意事項: 受講希望者が20人をこえる場合は試験によって人数を調整する。したがって受講希望者は第1回目の授業に必ず参加すること。
上記の講義概要は暫定的なものである。詳細については授業の最初に説明する。

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
1. 講義概要説明と選抜
2. オリエンテーション、リサーチの進め方
3. 社会と権力
4. 対人コミュニケーションと日本社会
5. 言語と権力1 レトリック
6. 言語と権力2 言語選択と英語
7. 時計時間の支配
8. 空間と権力
9. コミュニケーションとアイデンティティ
10. 「恐怖」のレトリック
11. ゼミ論・卒論計画口頭発表
12. ゼミ論・卒論計画口頭発表
13. ゼミ論・卒論計画口頭発表
14. 後期オリエンテーション
15. 家庭内コミュニケーション
16. 教育とコミュニケーション
17. ジェンダーとコミュニケーション
18. 医療とコミュニケーション
19. メディアとレトリック
20. 多文化社会とコミュニケーション
21. グローバル化と日本
22. これからの日本社会とコミュニケーション
23. 権力とコミュニケーション:まとめ
24. ゼミ論・卒論口頭発表
25. ゼミ論・卒論口頭発表
26. ゼミ論・卒論口頭発表