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ブラジルの政治・経済I ブラジル経済の基本的な特徴と問題点 |
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ブラジルは現在BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国の頭文字をとったもの、近い将来経済大国になる可能性を秘めた国々)の一員として注目されているが、貧困者層の拡大、高い失業率など、さまざまな問題を抱えている。その背景には歴史的な諸問題(土地所有、所得分配、経済発展戦略など)に加え、1990年代以降の経済自由化戦略の影響が挙げられる。つまり上記のような構造的問題が解決されないままに、グローバリゼーション(経済グローバル化)の波にさらされたために、さまざまな歪みが出ているといえよう。しかしながらブラジルは今日「弱さ」ばかりを露呈しているわけではない。とりわけ世界経済において農業や天然資源をめぐる議論をリードする国でもある。講義ではこうしたブラジル経済の「コントラスト」について明らかにしていきたい。 |
評価方法: | 出席(リアクションペーパー)(20%)、課題提出(30%)、期末テスト(50%) |
参考文献: |
堀坂浩太郎編『ブラジル新時代―変革の軌跡と労働者党政権の挑戦』勁草書房、2004年 西島章次・細野昭雄編『ラテンアメリカ経済論』ミネルヴァ書房、2004年 |