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    ベトナムの民族・地理
  ベトナムの在外ベトナム人(越僑)政策
FURUYA HIROKO 
古屋 博子
2単位 
2〜4 
集中 
56001500

独立戦争中から現代までのベトナム共産党の「民族(ネーション、ザントック)」概念の変遷を、政府の対在外ベトナム人政策を通じて考える。同時に、各時代の国際社会におけるベトナムの位置についても学ぶ。

評価方法: レポート、授業中に提出する感想、出席率

参考文献: 今井昭夫・岩井美佐紀『ベトナムを知るための60章』明石書店2004
古田元夫『ベトナムの世界史』東京大学出版会1995

  集中講義のため、出席率を重視する。

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
1. フランス植民地、ベトナム戦争時代の「越僑」
 〜「越僑」とは誰か? 「民族の大団結」論
2. ベトナム戦争終結と難民(1975〜)
 〜誰が難民となったか? アメリカの受入れ体制
3. ベトナム戦争終結後のベトナム
 〜経済の社会主義化と国際環境の変化
4. ボートピープルの発生
 〜西側諸国、周辺アセアン諸国の反応と対応
5. アメリカ・ベトナム人コミュニティの形成と祖国への仕送り・送金ネットワーク
6. ベトナムの経済状況と仕送りの影響
7. ベトナム共産党内の議論とドイモイ政策の開始(1986〜)
 〜対越僑政策改正とドイモイでの位置づけ
8. 新トランスナショナルアクティビティ
 〜里帰りとビジネス
9. ビデオ
10. ドイモイの新段階と対在外ベトナム人政策第二次改正
11. ベトナム戦争終結30年後の「民族の大団結」
12. 課題発表