後期 集中講義へ
    情報社会論IIA
  デジタル時代の音楽産業
AZAMI TOSHIO 
生明 俊雄
2単位 
1〜4 
集中 
50404201

20世紀の終盤以降、メディアのデジタル化が進むなかで、メディア産業・情報産業は急激な変化に直面し、世界規模での企業統合や買収などの動きも、連日のように報道されてきた。音楽産業も例外ではない。この講義は音楽産業のこれまでの足取りと現状、さらには今後の動向を、われわれの社会生活、特に若者の生活文化とのつながりのなかで考える。特にいま最も注目されるインターネットによる音楽配信事業については、いろいろな角度から検証を加える。またデジタル時代を迎え大きな問題として浮上している、音楽や映像の著作権の問題についても考えてみる。さらには映画産業、テレビ産業、出版産業、レジャー産業など、音楽産業に密接な関係を持つ、文化情報産業の動きにも注目する。

<授業内容>
第1部  テーマ=デジタル化の波に揺れるメディア産業 <第1日>
(1)メディア産業(=情報産業)とは  (2)メディア産業における音楽産業の位置
(3)デジタル化に向かうテレビ産業  (4)電子出版が変える出版産業  
第2部 テーマ=レコード産業の歴史と現状 <第2日>
(1) レコード産業の歴史 (2)レコード会社の機能と組織
(3) 音楽産業・映画産業が直面する著作権の危機  (4)文化の引用とは
第3部 変わるレコード産業 <第3日>
(1) インターネットが変えたもの  (2)iPodの攻勢と日本の音楽・音響産業
(3) インディーズの台頭  (4)変わるディズニー社=アニメと音楽産業

評価方法: レポートの内容と出席状況。