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    児童文化論B
  映画に描かれた世界の子どもたち
OGAWA NAOYA 
尾河 直哉
4単位 
1〜4 
後期 
50303402

子どもの目を通して描かれた映画、子どもを中心に描かれた映画を観てみましょう。扱う映画はヨーロッパ、中東、日本を含むアジアの作品が中心になります。「戦火のなかの子どもたち」、「大人に反抗する子ども」、「子どもたちの共同体」、「大人の世界を垣間見る子ども」、「子どもと精神的・神話的世界」、「子どもと現実」などといった主題を析出しながら世界各国の映画に描かれた子どもたちの普遍性と個別性に触れると同時に、子どもの描き方について考えてみます。以下の授業計画欄に映画の候補を国別に列挙しますが(カッコ内は監督名)、あくまで部分的かつ暫定的なもので、扱う可能性のある映画は他にもたくさんあります。映画の選択、順序、授業の具体的な進め方等、詳細については未定です。教科書はありません。

評価方法: 出席とレポートによります。レポートを提出できる権利は出席回数が一定以上(欠席回数が一定以下)の受講生にのみ与えられます。

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
1. イタリア:『ドイツ零年』(ロベルト・ロッセリーニ)/『鉄道員』(ピエトロ・ジェルミ)/『ベッリッシマ』(ルキーノ・ヴィスコンティ)
2. イタリア:『子どもたちは見ている』、『靴みがき』、『自転車泥棒』(ヴィットリオ・デ・シーカ)/『白い国境線』(ルイージ・ザンパ)/『ふたりのトスカーナ』(アンドレア&アントニオ・フラッツィ)
3. スペイン:『汚れなき悪戯』(ラディスラオ・バボダ)/『ミツバチのささやき』、『エル・スール』(ビクトル・エリセ)
4. フランス:『大人は判ってくれない』(フランソワ・トリュフォー)/『なまいきシャルロット』(クロード・ミレール)/『操行ゼロ』(ジャン・ヴィゴ)
5. フランス:『禁じられた遊び』(ルネ・クレマン)/『赤い風船』(アルベール・ラモリス)/『わんぱく戦争』(イヴ・ロベール)
6. フランス:『小さな赤いビー玉』、『ポネット』(ジャック・ドワイヨン)/『田舎の日曜日』(ベルトラン・タヴェルニエ)
7. ギリシャ:『霧の中の風景』(テオ・アンゲロプロス)
8. イラン:『トラベラー』、『パンと裏通り』、『ホームワーク』、『友だちのうちはどこ』(アッバス・キアロスタ ミ)
9. イラン:『白い風船』(ジャファール・パナヒ)/『運動靴と赤い金魚』(ミル=ファロク・ハシェミアン)
10. 台湾:『冬冬(トントン)の夏休み』(ホウ・シャオシェン)/『ヤンヤン 夏の思い出』(エドワード・ヤン)/
『熱帯魚』(チェン・ユーシュン)
11. 中国:『あの子を探して』(チャン・イーモウ)/『きれいなおかあさん』(スン・ジョウ)/『子どもたちの王
様』、『北京ヴァイオリン』(チェン・カイコー)
12. 日本:『子どもの四季』、『蜂の巣の子どもたち』(清水 宏)/『手をつなぐ子ら』(稲垣 宏)/『二十四の瞳』
(木下恵介)
13. 日本:『生まれてはみたけれど』、『おはよう』(小津安二郎)
14. 日本:『少年』、『愛と希望の街』(大島 渚)/『だれも知らない』(是枝裕和)