後期(木・4)時間割表へ
    比較文明論II
  世界遺産ー文化遺産と文化文明間の対話
AIKAWA-FAURE NORIKO 
愛川-フォール 紀子
2単位 
1〜4 
後期 
50301600

812件指定されている世界遺産の内628件は文化遺産である。文化遺産は文化文明間の対話を象徴している。「世界遺産とは何か?」「文化遺産の概念」「文化文明間の対話を文化遺産はどの様に象徴しているのか?」を理論的な観点から検討した後、世界中広範囲に亘って文化文明のクロスロードに位置する文化遺産を例にとって具体的に考察する。また文化観光(cultural tourism)のあり方も検討する。ビデオをフルに利用し、学生の発表(PPT使用)や討論による積極的な参加を期待する。

評価方法: 出席状況、発表、クラス討論への参加状況、レポート

テキスト名: プリント配布
古田真美世界遺産入門シンクタンクせとうち総合研究機構2003

参考文献: 世界遺産講談社

注意事項: 定員30名

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
1. 世界遺産とは何か?
2. どのように世界遺産は遺産リストに登録されるのか?
3. 「文化遺産」の概念
4. 文化遺産に象徴される文化文明の対話
5. アブシンベル等ヌビア遺跡群、メンフィスとピラミッド(エジプト)
6. アテネのアクロポリス、ペルセポリス(イラン)
7. エルサレム歴史地区、ローマの歴史地区
8. イスタンブール歴史地域群、ヴェネチアとその潟
9. スペイン、コルドバ歴史地区、グラナダのアルハンブラ宮殿
10. サマルカンド文化交差路、敦煌の莫高窟(中国)
11. タージマハール(インド)、シャリマー城砦と庭園(パキスタン)
12. クスコ(ペルー)、パレンケの古代都市(メキシコ)
13. 文化のアイデンディーの象徴であるがゆえに紛争時に標的にされ易い世界遺産の将来の課題