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日本文化論IIA 神霊と交感する身体と、芸能の海外交流 |
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我が国の伝統文化として現在に継承される舞踊や演劇、祭礼について、主として古代〜中世に起源を有する事象について講義する。 古事記・日本書紀の神話に描かれる、アメノウズメの神楽は、神憑りの表現であったことが明らかであるが、こうした巫女の神楽は、古代においては宮中における鎮魂の儀礼として、また近世までは諸大社において祈祷として演じられていた。神霊を身体に憑依させる「舞い」は様式化され、中世においては白拍子や能をはじめとする芸術へと結実した。 日本の芸能は、古代には大陸・半島等の影響を受け、幕末〜近代には欧米の芸能との交流を積極的に行ってきたが、こうした海外との交流をも視野に入れる。 アジア諸地域の事例をも交えつつ、現代に伝承される各地域の芸能や儀礼をも考察の対象として、芸能の担い手となった人々の身分・生活をも問題としてゆきたい。 |
評価方法: | レポート・筆記試験。積極的な取り組みを期待する。出欠席を重視する。平常点(約50%)+筆記試験(約50%)に加えて自主的な取り組みを評価する。 |
テキスト名: | 松尾 恒一『祭祀文化論』(私家版) |