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英国史概論I 「英国」および「英国人」形成の歴史 |
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前期の授業では、前史時代から「長い18世紀」までの英国の歴史を追っていきます。現代の英国史研究の新たな流れを切り開いた、リンダ・コノリー女史によれば、英国の人々が「英国人(Britons)」というアイデンティティーを共有するようになったのは、19世紀初頭のことだといいます。それまでの間、ヨーロッパの辺境に位置する島「ブリテン島」は、その地理的特性ゆえに、様々な民族と文化の融合とせめぎ合いの場所であり続けました。この講義では、まず、ローマ帝国の侵略によって歴史的記述の中にその姿を初めて現したブリテン島の地に、海を隔てた外の世界との交わり合いの中から、どのような国が生まれ、またいかなる社会が形成されてきたのか、その歩みを統一国家としての「英国」が誕生する18世紀初頭までたどっていきます。さらに、統一国家「英国」が「帝国」としての地位を築き上げていく「長い18世紀」と呼ばれる時代について、比較の視座をくわえながら考察していく予定です。 |
評価方法: | 定期試験の成績による。 |
テキスト名: | 今井 宏『ヒストリカル・ガイド イギリス 改訂新版』山川出版社、2000年 |
参考文献: | 川北 稔(編)『イギリス史(新版 世界各国史11)』山川出版社、1998年 |
テキストは、初学者に英国史の概要を理解してもらうことを何よりも重視し、必要な知識がわかりやすく解説されているものを選択しました。テキストおよび参考文献の使い方については、受講者数にもよりますので、授業の際に指示します。 |
注意事項: | 後期に行われる「英国史概論2」と合わせて、一年間かけて、「英国通史」の講義を行う構成となっています。なお、この講義の担当は今年度が最初であるので、講義の進度および内容が、シラバスとやや異なることがあるかもしれません。 |
授業計画―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― |
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