後期 集中講義へ
    児童英語教育論B
  
TAJIKA HIROKO 
田近 裕子
4単位 
1〜4 
集中 
41101802

 現在、世界に共通した大きな動きとして、外国語教育の低年齢化が進んでいる。英語使用のグローバル化に伴い、ヨーロッパ、アフリカ、そしてアジア各国で小学生が英語教育を受ける機会が増えている。韓国、台湾、中国など日本のごく近隣の諸国でも児童が英語を学校教育の中で学び、着実に成果を挙げている。では、日本の初等教育はこのような世界的な動きにどう対応していくことができるのか。日本の小学生が英語教育を受ける目的、その方法論、それを取り巻く社会的状況はどのようになっているのか。これから始まろうとしている小学校の英語教育について、その基本を論じ、さらに、実際にはどのように取り組まれているかについて学ぶ。現在は総合的学習の中に位置づけられている小学校英語活動の今後の動向についても調査し、その方向性を探る。また、小学生と中学生・高校生とでは、年齢や認知力や情意面で大きくことなることについても明らかにしていく。

テキスト名: Jean Brewster & Gail Ellis with Denis Girard, The Primary English Teacher's Guide (New Edition), Penguin English Guides, 2002

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
1. 1.世界の初等外国語教育事情
2. 2.児童英語教育の意義と目標(現在の日本における英語活動の位置づけ)
3. 3.「国際理解教育」としての英語活動
4. 4.英語活動のあり方
5. 5.児童英語教育の方法論(アプローチ)
6. 6.クラス運営と教師の役割
7. 7.言語政策としての児童英語教育
8. 8.評価の方法
9. 9.バイリンガル教育とイマージョン教育