後期(木・3)時間割表へ
    歴史学IIB
  日本中世・近世史
SAITO TORU 
齋藤 融
2単位 
1〜4 
後期 
30000302

日本の中世国家は武家政権(幕府)が公家政権(朝廷)を凌駕する形で展開していったが、応仁の乱などを契機に中世的秩序が崩壊し、自力救済を旨とする群雄割拠の戦国時代を経て新たに幕藩体制が形成されて近世国家に移行する。この講義では、通史の中にトピックとして中世国家および近世国家における社会福祉に類似する制度を取り上げ、当該期における日本社会の特質について明らかにしたい。日本の前近代に関する知識・理解を深めることを目標とする。  


評価方法: 論述試験に平常点を加味して判断する。

テキスト名: 未定。講義中に参考文献を紹介し、必要に応じてプリントを配布する。

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
1. 中世国家(荘園制)の形成過程
2. 鎌倉幕府
3. 鎌倉新仏教と叡尊・忍性の慈善救済事業
4. 南北朝期の争乱と荘園の解体
5. 惣村の形成と土一揆
6. 戦国時代
7. 豊臣政権の身分統制令
8. 近世農村社会(租税関係)
9. 近世農村の共同体
10. 幕政改革における都市政策