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    歴史学IB
  日本古代史
SAITO TORU 
齋藤 融
2単位 
1〜4 
前期 
30000202

日本の古代における国家の形成は、東アジアの国際環境と切り離して考えることは出来ないが、原始的な国家機構は巨大前方後円墳に象徴される大和政権期にも存在した可能性が指摘されている。この講義では、中華帝国の律令法典を国家運営法・民衆統治法として受容することを契機に成立した古代国家における儒教的徳治主義の実相について取り上げたい。社会福祉に類似した制度を通じて日本古代社会の特質に対する知識・理解を深めることを目標とする。

評価方法: 学期末の論述試験および平常点

テキスト名: 未定。参考文献は講義中に紹介し、必要に応じてプリントを配布する。

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
1. 古代国家の形成過程(5世紀)
2. 古代国家(律令国家)の形成(7世紀)
3. 古代天皇制の成立
4. 租税制度
5. 高齢者優恤
6. 災害と賑給
7. 行基の社会事業
8. 光明皇后の慈善事業
9. 空海の社会事業
10. 京中賑給と施米