教育原理B |
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教育職員免許状取得のための必修科目として、学校教育を中心に、教育の理念、教育の歴史的展開および教育思想を論じる。われわれ人間にとって教育はどんな意味をもっているのか、の問いにはじまり、発達と教育の関係を探る。人間は発達する可能性を持った存在であり、教育は発達を促す仕事だという新しい教育観が生まれたのは16世紀であり、比較的新しいことである。教育の適時性と可能性について、19世紀後半以降盛んに議論されるようになり、教育関係のパラドックスというべき、成長しつつある人間を形成しようとする意志と成長しつつある人間の自発性と固有の本質を前にした「差し控え」との両極的な緊張関係の自覚がうまれた。つぎに学校の歴史をたどることによって、学校の社会的意味を明らかにする。「義務教育」、「近代学校」、「公教育」の概念や思想が準備されていった歴史的経過を知ることができる。日本の近代化と公教育制度および教育方法は、日本の教育の特質や現代との関連を考える上でも重要となる。最後に現代公教育の理念、すなわち日本国憲法・教育基本法、児童の権利条約、現代の教育改革の教育理念を明らかにする。 |
評価方法: | 出席状況、レポートおよび発表、筆記試験による総合評価 |
テキスト名: | テキスト:なし |