研究演習-41 メキシコ研究・ラテンアメリカ地域文化研究 |
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ラテンアメリカの地域文化を研究する当研究演習(ゼミナール)では、メキシコの歴史・文化・社会・政治経済などメキシコに特化した「メキシコ地域文化研究」グループと、メキシコを除く他のラテンアメリカ諸国の歴史・文化・社会・政治経済など「ラテンアメリカ地域文化研究」グループの2グループ制でゼミを運営する。とくに、「メキシコ地域文化研究」グループは、「日墨政府交換留学生」の受験を考えている学生諸君にとっては得るところの多い研究グループとなろう。昨年末に、待望の「日本メキシコ自由貿易協定(FTA)」が合意されたのを機に、日本とメキシコ両国の政治・経済・貿易関係および文化・人的交流がより一層盛んに展開され、メキシコ市場に進出する約400社の日本企業を中心にさらに貿易・資本投資関係なども一層の活性化が期待されるからである。さらには日本・チリ自由貿易協定、あるいは日本・ブラジル修好通商航海条約が100周年を経て、日本人ブラジル移住100周年を2008年に迎える今、南米諸国との諸関係はますますダイナミックに展開されると予想される。こうしたことを踏まえ、メキシコおよびラテンアメリカ地域に対して様々な観点からアプローチをかけ、総合的に研究するのが本研究ゼミである。 研究演習(ゼミ)は卒業論文を完成させる基礎研究であり、各自が主体的かつ積極的に取り組むべきは言うまでもないが、文献精読を通して、分析能力あるいは論理を組み立てる能力を養いつつ、2年間かけて、学生生活の集大成とも言うべき「卒業論文」を書き上げるよう切に願うものである。授業は以下の要領で進める。 <前期> 基礎文献の講読を通して、各自が「研究テーマ」を模索し、設定する。継続履修する4年次生は卒業論文の研究課題 を確定する。 資料文献収集(アジ研ツアー:アジア経済研究所・附属図書館にて資料文献収集を実施する)。 資料文献一覧の作成。 「研究テーマ(研究題目)」の提出。 4年次生は、「卒業論文」および「卒業論文仮題目」履修登録の手続きを期日内に済ませること。 <後期> ゼミ論文、卒業論文の「中間研究報告」を順次、実施する。 以下、4年次生は卒業論文の執筆にあたる(論文の書き方については授業の中で随時指導する)。 11月中旬に卒業論文の中間報告を提出する(卒論の進捗状況に応じて、卒論にするか、ゼミ論文にするか検討し、決定する)。 12月中に卒論を完成させ、翌年の1月上旬に卒論を提出する(2部を教務部に提出、卒業論文集『ラテンアメリカ 論集』用の原稿として1部を担当教員に提出、論集の編集作業)。 1月下旬に研究演習(ゼミ)論文を提出する。 卒業式当日に卒業論文集『ラテンアメリカ論集』を配布する。 |
評価方法: | 平常の取り組み姿勢、中間報告(発表)、ゼミ論文(3年次生、4年次生)、卒業論文(4年次生)などを考慮に入れて総合的に評価する。 |
テキスト名: |
<基礎文献一覧>(各自の研究分野およびテーマに応じて選択されるが、詳細な文献については授業時に発表する) (以下の文献の出版社はいずれも「新評論」、発行年は省略する) 1)国本伊代『改訂新版・概説ラテンアメリカ史』 2)国本『メキシコの歴史』 3)国本・中川編『ラテンアメリカ研究への招待』 4)松下・乗編『ラテンアメリカ 政治と社会』 5)小池・西島編『ラテンアメリカの経済』 6)細野・畑『ラテンアメリカの国際関係』 7)水野・西沢『ラテンアメリカ 環境と開発』 8)中川・三田『ラテンアメリカ 人と社会』 9)奥山・角川編『ラテンアメリカ 子どもと社会』 10)アンドラーデ・中牧『ラテンアメリカ 宗教と社会』 11)国本・乗編『ラテンアメリカ 社会と女性』 12)国本編『ラテンアメリカ 新しい社会と女性』 13)三田・奥山編『ラテンアメリカ 家族と社会』 14)国本・乗編『ラテンアメリカ 都市と社会』 15)D・ワーナー/D・サンダース(池住・若井監訳)『いのち・開発・NGO〜子どもの健康が世界を変える』 16)佐野誠『開発のレギュラシオン〜負の奇跡、クリオージョ資本主義』 17)遅野井・志柿・田島・田中編『ラテンアメリカ世界を生きる』 18)加藤薫『ニューメキシコ〜第四世界の多元文化』 19)サブロフ(青山訳)『新しい考古学と古代マヤ文明』 20)青山・猪俣『メソアメリカの考古学』同成社、1997年 21)狩野千秋『マヤとアステカ』近藤出版社、1983年 22)落合・稲村『マヤ文明の謎・インカ文明の謎』学生社、1988年 23)加藤・関『文明の想像力−古代アンデスの神殿と社会』角川書店、1998年 24)関雄二『古代アンデスの考古学』同成社、1997年 25)ピース・増田義郎『図説インカ帝国』小学館、1989年 |