研究演習-26 『法然上人絵伝』を読む |
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本年は、『法然上人絵伝』を読む。 法然は平安時代末期の僧で、浄土宗の開祖である。法然はすべての人がやさしく信仰できる教えてとして浄土宗を説いたが、みずからは厳しい宗教生活を送り、豊かな学識を備えた僧であった。また、彼の教えは超越的なものに対して、人間の主体性の意味を適切に位置づけるという点で傑出しているともいえよう。その教えが、その後の日本人の宗教観に与えた影響は大きい。 本書は「絵伝」、すなわち絵巻もの形式の伝記なのだが、その内容は法然の生涯を語るだけではなく、法然の著作や思想、その弟子たちの紹介など、法然にかんする多様な情報を含んだものである。記述も、中世の仏教思想の著述としては取り組みやすいといえよう。 なお、演習であるので、参加者が順番に当番となって、指定された範囲の内容について、発表する形式で授業が進行する。予習復習など、積極的な参加姿勢が求められる。 授業の進行は、様子を見ながら決定するので、事前に記述できない。 |
テキスト名: |
大橋俊雄『法然上人絵伝〈上〉( 岩波文庫)』岩波書店、2002年 大橋俊雄『法然上人絵伝〈下〉(岩波文庫)』岩波書店、2002年 |
教科書がないと、授業に参加できない。 |