地域・国際研究演習-2
  アメリカの内政・外交、戦後日米関係の研究と国際政治の基礎研究
TAKASUGI TADAAKI 
高杉 忠明
4単位 
3〜4年 
通年 
60401802

この演習科目では、3年生は第二次大戦後のアメリカ政治・外交ならびに日米関係を中心にした東アジアの国際関係を研究します。またアメリカ国内の政治・社会問題(歴史、人種問題、移民問題、教育、家庭、政治制度、政党、選挙など)に関心を持つ人も歓迎します。こうした分野の研究を通じて自分の卒論あるいはゼミ論のテーマ探しを行います。
3年生は、アメリカ外交や日米関係に関する何冊かの指定図書ならびに英語の文献(アメリカの大学で使用されている国際関係論の教科書)を精読し、不明点や疑問点を指摘し合いながら、戦後のアメリカを中心とする国際関係の全体的な流れを勉強します。また日本語の基礎的文献(約50冊ほどの文献リストを最初の授業で配布する)を出来る限り多読し、国際関係に関する幅広い知識を修得して下さい。3年生は、卒論のテーマを意識して文献を読み、議論に参加し、年内にテーマの絞り込みが出来るようになるように期待します。受講者は戦後国際関係の歴史とアメリカ研究への明確な問題意識を持って参加して下さい。詳細については最初の授業の際に、履修希望者と話し合って決める予定です。
4年生は卒業論文またはゼミ論の準備と作成を進めて行きます。4年次からの履修者で卒論・ゼミ論作成を希望する人は、アメリカ政治・外交あるいは東アジアの国際関係に関して何らかのテーマを持っていることが望ましい。夏休み開始頃までに卒論のアウトラインを2000〜3000字程度にまとめて提出するようして下さい。
上記の研究テーマについて勉強するだけでなく、現在私たちが帳面している国際問題、政治・経済問題、社会問題にも関心を持ってもらうため、新聞の購読を義務づけます。とくに4年生は就職活動と並行してゼミ活動を進めることになるので、新聞を熟読して問題意識を高めてもらいたい。ゼミでは、自分が関心を持ったテーマについて隔週ごとにその要約を行い、全員で議論あるいはディベートをする機会を設定する予定です。

評価方法: 授業における数回のプレゼンテーションならびに積極的な議論への参加、そしてレポートの提出を中心に評価します。また夏休みに予定しているゼミ合宿でのプレゼンテーションならびにディベートも考慮に入れて総合的な基準で評価します。

テキスト名: 未定(英文テキストを使用します)
英文テキストは最初の授業で指示します。英文テキストの中で各自が関心ある部分を選択し、それを訳読しながらディスカッションを行います。各自の担当部分を決めた後、授業の進行表をお知らせします。日本語の文献については、以下のものを使用する予定です。西崎文子著『アメリカ外交とは何か』−歴史の中の自画像−、岩波新書、2004年、ならびに、松岡完著『ベトナム症候群』−超大国を苛む「勝利」への強迫観念、中公新書、2003年。

注意事項: 受講者は夏休み後半に行われるゼミ合宿には必ず参加して下さい。また年間を通しゼミ活動に積極的に協力・参加することが期待されます。またこの演習の受講者は、「米国研究入門」、「米国史概論」、「日米関係論」、「米国外交論」、「米国政治論」をすでに履修済みか、同時履修していることが望ましい。