比較文化研究演習-14
  近代日本の国際化
TSUCHIDA HIROSHIGE 
土田 宏成
4単位 
3〜4年 
通年 
60302214

近世日本と近代日本を大きく分けるものとして、国際関係の違いがある。すなわち、鎖国から開国へ、である。通常、1854年の日米和親条約の締結をもって日本は開国した、と学ぶ。しかし、その具体的な中味はどうであったか。200年以上鎖国状態にあった日本がすぐに国際化されたのだろうか。答えは否である。本演習では、開港場となった横浜の歴史を中心に、近代日本の国際化の実態を学び、国際化がいっそう進む現代日本のあり方についても考えてみたい。

評価方法: 発表、レポート、授業態度に基づき評価する。

テキスト名: 横浜開港資料館・横浜市歴史博物館開港場横浜ものがたり 1859−1899横浜開港資料館1999
鳥海靖動き出した近代日本−外国人の開化見聞−教育出版2002
西川武臣・伊藤泉美開国日本と横浜中華街大修館書店2002

  受講者数を確認してから注文する。

注意事項: 定員を30人とする。定員を超えた場合は、初回授業において受講票により抽選を行う。

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――
1.ガイダンス
2.日本開国に関する基礎的な事項の確認
3.『開港場横浜ものがたり』 はじめに−開国・開港とは
4.『開港場横浜ものがたり』 1 開港で横浜の人びとの暮らしはどのように変わったか?
5.『開港場横浜ものがたり』 2 旧条約時代には現在と何が違っていたか?
6.『開港場横浜ものがたり』 3 旧条約下の横浜の町づくり 
7.『開港場横浜ものがたり』 4 条約改正のためにどのようなことが行われたか ?
8.『開港場横浜ものがたり』 5 各地の開港場
9.『開港場横浜ものがたり』 おわりに−「脱亜入欧」の半世紀
10.『動きだした近代日本』 1 日本へ、そして東京へ
11.『動きだした近代日本』 2 感嘆と違和の風景
12.『動きだした近代日本』 3 教育大変革の序奏
13.『動きだした近代日本』 4 日本の国内めぐり
14.『動きだした近代日本』 5 目のあたりにみた政治的変革
15.『開国日本と横浜中華街』 1 動乱の時代へ その1
16.『開国日本と横浜中華街』 1 動乱の時代へ その2
17.『開国日本と横浜中華街』 2 開港場にて その1
18.『開国日本と横浜中華街』 2 開港場にて その2
19.『開国日本と横浜中華街』 3 交流と摩擦の中で その1
20.『開国日本と横浜中華街』 3 交流と摩擦の中で その2
21.『開国日本と横浜中華街』 4 「近代化」の中で その1
22.『開国日本と横浜中華街』 4 「近代化」の中で その2
23.各自の問題関心に基づく発表
24.同上
25.
26.
27.
28.
29.
30.