比較文化研究演習-12
  集団心理療法
TAKEDA AKENORI 
武田 明典
4単位 
3〜4年 
通年 
60302212

・昨年度の本演習は、主として、欧米における諸心理療法について外書を講読し発表を行ったが、今年度は、その中から集団心理療法を取り上げる。この集団心理学の諸理論を理解することにより、実生活や職場で活用させ、対人関係のコミュニケーションを円滑に行えることをねらいとする。
・主な演習内容は、集団心理療法の理論、サイコドラマやロールプレイングの演習、アセスメントとしての投影法(特に、絵画統覚検査:TAT;主題投影検査:MAPS)、そして、事例研究である。前期のうち数回は、教官が監督役で数回、サイコドラマの演習を行うが、それ以外は、学生主体で活動的なサイコドラマを進行させる。この演習と交互に、各授業の前半では、教科書、用意された配布物などをもとに、2人一組(一人でも可)の小グループ発表を行い、後半はそれについて、順次、学生によるファシリテーターが先導して討論を進めていく。

評価方法: グループワーク、討論参加、発表、出席、ゼミ論

テキスト名: 台 利夫集団臨床心理学の視点:心理劇を軸にして誠信書房1991

  テキストは4回目の授業以降で使用するが、購入は正式に履修が決定してからでかまわない

注意事項: ・18名程度の小規模クラスを想定し、初回の授業で人数制限を行う。
・心理学関連の広い分野(カウンセリング心理学、教育心理学、臨床心理学、教育工学、アクション・リサーチ、社会心理学など)で、将来、卒業論文を執筆することを奨励する(卒論執筆者はゼミ論を免除)。

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――
1.オリエンテーション
2.集団心理療法について(講義) グループ編成と担当テーマ選定
3.卒論執筆について(講義) ロールプレイング演習1
4.ロールプレイングについて:発表1
5.ロールプレイング演習2
6.カウンセリング一般の基本技法:発表2
7.ロールプレイング演習3
8.サイコドラマについて:発表3
9.サイコドラマ演習1
10.サイコドラマの適応例1:発表4
11.サイコドラマ演習2
12.サイコドラマの適応例2:発表5
13.サイコドラマ演習3
14.サイコドラマの適応例3:発表6
15.卒論希望者構想発表
16.レヴィン(Levin, K.)について:発表7
17.サイコドラマ演習4
18.モレノ(Moreno, J. L.)について:発表8
19.サイコドラマ演習5
20.投影法:絵画統覚検査について:発表9
21.サイコドラマ演習6
22.投影法:主題投影検査について:発表10
23.卒論中間発表
24.事例研究1:発表11
25.集団における“関係性”について:発表12
26.事例研究2:発表13
27.臨床心理学について:発表14
28.事例研究3:発表15
29.サイコドラマ演習7
30.卒論・ゼミ論成果報告