比較文化研究演習-11
  
TOMIMATSU KYOICHI 
富松 京一
4単位 
3〜4年 
通年 
60302211

スポーツに明確な定義が存在しないようにスポーツ理解は朧気である。理解の手がかりとして『スポーツと文明化』をテキストとして読み込む。

評価方法: テキストの読み込み力、文章としてまとめる力、表現する力、議論する会話力、小論文

テキスト名: ノルベルト・エリアス/エリック・ダニング『スポーツと文明化』法政大学出版局、1995年
奥村隆『エリアス・暴力への問い』けいそう書房、2001年

注意事項: 通年の授業です。スポーツに興味関心があり、テーマを決めて考えをまとめようとする意志のある方の受講を望みます。この授業は研究演習―27と抱き合わせです。

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――
1.オリエンテーション
2.受講者確認
3.序文、序論による著者の意図の理解
4.余暇における興奮の探求(ノルベルト・エリアス)
5.自由時間のスペクトルにおける余暇(ノルベルト・エリアスとエリック・ダニング)
6.社会学的問題としてのスポーツの発生(ノルベルト・エリアスとエリック・ダニング)
7.中世と近代初期のイギリスにおける民衆のフットボール(ノルベルト・エリアス)
8.特にフットボールに関するスポーツ集団の力学(ノルベルト・エリアスとエリック・ダニング)
9.近代スポーツの力学―業績争いとスポーツの社会的意味に関する見解―(エリアスとダニング)
10.スポーツにおける社会的結合と暴力(ダニング)
11.フットボールの試合における観客の暴力―社会学的説明をめざして―(ダニング)
12.男性の領域としてのスポーツ―男性のアイデンティティの社会的源泉とその変容に関する見解―
13.まとめ
14.現代スポーツは暴力や男性のアイデンティティを克服できたのか?討論1
15.討論2