タイ総合研究IV 「多民族国家」タイ国の理解 |
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タイ国は東南アジアの中でも比較的民族的・文化的同質性の高い国であるといえるが、一方で多民族社会という側面も有している。通常の「タイ社会論」「タイ文化論」はおおむね多数派タイ人の社会・文化についての議論であるといえるが、そこから欠落する部分として、華僑、印僑、マレー系回教徒、山地民族等の社会・文化・歴史について紹介する。また仏教徒タイ人のあいだでも東北部、北部の住民、あるいはタイ系の少数方言集団にみられる独自の文化・伝統とそれに根ざした地域感情についても概観する。以上を通じて「タイ社会」とは何か、「タイ国家」とは何か、といった問題を立体的に把握することを試みたい。 授業では毎回文献を配り、それを順次読み進めていく形式とする。タイ国の諸民族あるいは地域文化についての具体例な理解を助け、かつまた「多民族国家タイ」のありかたについての考察に資する文献を主にこちらで用意する。受講生はこれら文献資料を読んだ上で参加することが求められる。 |
評価方法: | 期末レポートおよび平素点による。 |
テキスト名: | 教科書については特に指定しないが、この授業の理解に役立つと思われる文献は適宜指示するので、あわせて読んでおくことが望ましい。 |
授業計画―――――――――――――――――――――――――――――― |
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