インドネシア研究入門 ひと・もの・くらし−地域をみる視点 |
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コーランの朗唱にひれ伏すイスラーム教徒、バリ島の民族音楽と舞踊、ジョクジャカルタの遺跡…私たちのもつ「インドネシア」のイメージはごく限られたものでしかなく、およそ1万3700の島々に点在している多様な社会の実態にはほど遠い。インドネシアという広大な国を理解し、人々とつきあってゆくためには、当地の研究に重要なキーワード「民族」「宗教」などにそって研究する必要がある。 この講義では文化人類学的手法をもちいて、地域をみる基本的な視点を学ぶと共に、文献のよみ方・現地調査方法・問題をまとめ発表する力もつけることをめざす。後期はイスラーム教の断食明け祭りやキリスト教のクリスマスなど、関東在住のインドネシア人たちと交流する絶好の時期でもある。とくに次年度以降の「インドネシア総合研究(1)」の受講予定者は、調査実習の準備段階として、この授業を受けておくことが望ましい。 |
評価方法: |
授業では、基礎的な参考文献をよみながら、映像資料なども用いる。参加者は分担して課題を準備し、お互いの発表に質問やコメントをするのも練習しよう。授業への参加態度と、出席、調査実習の成果をあわせて総合評価する(詳細は授業初回で説明)。 インドネシア語専攻か否かは関係なく、やる気のある人は誰でも参加できる。就職活動、そのほか事情のある生徒は別途に考慮するので申し出ること。 |
テキスト名: |
綾部恒雄・石井米雄(編)『もっと知りたいインドネシア(第2版以降のもの)』弘文堂、1996年 宮崎恒二・山下晋司・伊藤眞(編)『暮らしがわかるアジア読本 インドネシア』河出書房新社、1993年 |
参考文献: |
石井米雄(監修)『インドネシアの事典』同朋舎、1991年 |
事典は現在品切れなので、図書館のものかインターネット古本屋を利用すること。ある程度必要な部分は、授業で相談してコピーを用意する。 |