メディアリテラシー
  ディジタル時代のメディアリテラシー
NAKAYAMA MIKIO 
中山 幹夫
2単位 
2〜4年 
前期 
55000700

一般に学校では文字の読み書きを教えても、テレビやホームページの見方、電子掲示板の使い方は教えない。人々はメディアの波に受動的にさらされているのが現状である。かつて情報発信は一部のマスメディアという専門家の特権であったが、今や、インターネットにより各自がメディアの発信者になれる時代になってきている。一方で、無責任な情報発信も指摘されている。現代社会を主体的に生きるには、読み書きのようにメディアを『使用』する能力、メディアを批判的・建設的に『受容』する能力、自分を自分の責任で『表現』する能力の総合としてのメディアリテラシーが必須である。
本講義では、ディジタル時代の現代におけるメディアの『使用』『受容』『表現』の能力を講義と演習を通して総合的に習得することを目標とする。そして、メディアの意図を見抜く力を持ち、新しい時代におけるメディア表現者としての人材育成を目指す。
内容は次の通り。IT時代のメディアリテラシー、メディアリテラシーの基本概念とメディア分析、ジャーナリズムの役割と情報公開、メディアを知ってメディアを見抜く、メディアとしてのインターネット、電子掲示板と氾濫する情報、メディアとしての掲示板とチャットの功罪、悪用される電子メール、メディアの中の市民、メディアの歴史と未来、ディジタルメディアと表現活動、身に付けたメディアリテラシー、社会の中の自分たちの役割。

評価方法: 授業態度、中間レポート、期末レポート、期末試験により総合的に評価する。比率は出席36%、その他64%。

参考文献: 中山幹夫IT時代の歩き方アルファポリス2002
水越伸デジタル・メディア社会新版岩波書店2002
菅谷明子デジタル・メディア社会新版岩波新書2000
カナダ・オンタリオ州教育省メディア・リテラシーリベルタ出版1992
津田正夫パブリックアクセスリベルタ出版1998

  必要に応じてプリント資料を配布するのでテキストは特に指定しない。 
参考文献は授業で適宜紹介。

注意事項: 受講希望者多数の場合は人数制限あり(初回授業にて抽選)。
ホームページhttp://www.kuis.ac.jp/~nakayama/で授業情報の提供あり。

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――
1.IT時代のメディアリテラシー
2.メディアリテラシーの基本概念とメディア分析
3.ジャーナリズムの役割と情報公開
4.メディアを知ってメディアを見抜く
5.メディアとしてのインターネット
6.電子掲示板と氾濫する情報
7.メディアとしての掲示板とチャットの功罪
8.悪用される電子メール
9.メディアの中の市民
10.メディアの歴史と未来
11.ディジタルメディアと表現活動
12.身に付けたメディアリテラシー
13.社会の中の自分たちの役割