国際関係史I
  
YANG ZHIHUI 
楊 志輝
2単位 
1〜4年 
前期 
50500100

講義は、17世紀半ばのウェストファリア条約に始まり、今日にまで至る、「国際関係」の歴史について概説する。
国際政治学の視点と歴史の視点から、国際関係における人類の営みを描き出し、国際社会の変容、国家間関係を突き動かす諸力のダイナミズムへの理解を深める。複雑な国際関係を理解し、戦争と平和の問題、今日の国際問題を考える際に必要な歴史的な知識と視点の説明を中心に講義を進める。とくに、国際関係におけるシステムの構築、維持と崩壊、主要な諸国の果たした役割、代表的な政治・外交指導者の役割、という3つの側面に焦点を合わせて講義を進める。

評価方法: レポート(60%)と筆記試験(20%)に授業態度(20%)を加味して総合的に評価します。

参考文献: 石井 修国際政治史としての20世紀有信堂高文社2000
加藤 秀治郎・渡邊 啓貴増補版 国際政治の基礎知識芦書房2002

注意事項: なるべく前期・後期を通して受講することが望ましい。
国際関係史への理解を深めるためには、「国際関係論」もあわせて受講することを勧める。

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――
1.オリエンテーション(講義の概要、授業の進め方と成績評価の説明)
2.「国際関係」とは何か (基本的視点)
3.「国際関係」とは何か (国際社会の成立)
4.ウィーン体制とビスマルク体制
5.東アジア華夷秩序の解体
6.ビスマルク体制の解体
7.日米の台頭
8.第一次世界大戦
9.ヴェルサイユ体制とロカルノ体制
10.ワシントン体制
11.世界大恐慌と「全体主義」の擡頭
12.満州事変と日中戦争
13.第二次世界大戦の勃発
14.まとめ
15.前期試験