日本経済論IB
  戦後日本の経済史
TAKAO MAKIKO 
高尾 真紀子
2単位 
1〜4年 
前期 
50402902

戦後の復興から高度成長、安定成長期を経て、バブルの形成と崩壊、そして長期低迷という日本経済の軌跡を辿る。それぞれの時代の背景と、政府や企業の果たした役割とともに経済のメカニズムを理解することを目的とする。ビデオなどの素材を用い、時代の息吹やそこに生きた人々の実感を感じられる授業にしたい。

評価方法: 授業への出席と貢献度、中間レポート・最終レポート提出を総合的に評価し、試験は行いません。

参考文献: 田中隆之現代日本経済 バブルとポスト・バブルの軌跡日本評論社2002

  教科書は使用せず、適宜資料を配布します。参考文献は授業の中で提示します。

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――
1.序論−オリエンテーション、戦後日本経済の歩み
2.敗戦から戦後復興へ−生産力拡大とインフレ収束
3.戦後経済からの脱却−高度成長の始まりと景気循環
4.高度成長と大衆消費社会の到来−耐久消費財の普及と流通系列化
5.高度成長の光と影−人口移動、二重構造論、公害問題
6.安定成長への移行−ドルショック、オイルショックを乗り越えて
7.日本型経済システムの確立−ジャパン・アズ・ナンバーワン、日本型経営礼賛の時代
8.日本の産業構造と日米経済摩擦−外需主導型の成長と経済摩擦
9.バブルの背景−東京一極集中、円高と国際協調、内需拡大の要請
10.バブルの形成−株価・地価の上昇と資産効果
11.バブル崩壊とその影響−ストック調整とバランスシート問題
12.失われた10年−不良債権処理の遅れと金融危機・財政赤字の拡大
13.アジアの中の日本−アジア金融危機と中国の台頭
14.まとめ