東南アジア社会論I 東南アジア社会研究入門(社会と開発) |
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日本から飛行機でわずか5、6時間。東南アジアは日本人にとって身近で人気の高い観光スポットである。と同時に、東南アジア各国は日本から巨額のODA(政府開発援助)供与を受け、日本企業の進出も顕著であることから経済的にも日本と緊密な関係を保ってきた。バンコクやマニラなど、東南アジア各国の首都の繁栄ぶりは、近代的なビル群に象徴されるように、ここが途上国であるという印象を全く与えない。しかし、郊外に一歩足を踏み出してみると、全く違った荒廃した光景が広がる。大規模な経済開発の下で東南アジアの農村は深刻な貧困問題に直面している。農村の貧困は、さらに都市のスラム化や犯罪など、様々な社会問題を生起させてきた。本講義では、都市化に伴って拡大してきた都市の社会問題とその背景となる農村の貧困の態様を理解し、そのような社会問題の解決に向けて取り組む現地の人々の社会開発について学ぶ。 |
評価方法: | 出席を重視する。毎回のリアクションペーパー、数回の課題(テキストの感想)の提出、期末試験の結果を総合的に評価する。なお、期末試験は、持ち込み不可。 |
テキスト名: |
サニッスダー・エーカチャイ『語り始めたタイの人びと』明石書店、1994年 |
参考文献: |
北原 淳『東南アジアの社会学』世界思想社、2000年 |
注意事項: | 東南アジアに漠然と興味があるというのではなく、発展途上国が抱える問題とそれに対する人びとの取り組みについて強い関心と「共感」を持つ学生の受講を望む。 |
授業計画―――――――――――――――――――――――――――――― |
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