国際関係論IB
  戦争のない世界をめざして
NAGAI HIROSHI 
永井 浩
2単位 
1〜4年 
前期 
50400902

戦争と革命の時代といわれた20世紀を経て、世界の人々は21世紀こそ平和の時代にしたいと願っている。だが現実は、各地で戦火が絶えない。なぜ戦争がつづくのか、どうすれば戦争をなくすことができるのか、そのために私たちは何ができるのかを考えてみたい。

評価方法: 期末の試験・レポートを中心にその他の要素を加味する。

テキスト名: テキストは特になし。参考文献は授業中に適宜紹介する。

注意事項: メディアを通じて国際ニュースに接するようこころがけてほしい。

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――
1.国際関係論とは何か
伝統的な国際関係と21世紀の国際関係
2.冷戦時代の国際社会
米ソ対立の拡大と核軍拡競争。アジアの熱戦
3.冷戦の終結からポスト冷戦へ
東欧の民主革命と「ベルリンの壁」の崩壊
4.ソ連の崩壊と米国の一極支配体制の確立
社会主義の失敗と西側の「勝利」宣言。市場経済のグローバル化
5.遠のく「核のない世界」
核兵器の拡散の脅威。北朝鮮の核疑惑問題
6.民族・地域紛争の激化と国民国家の矛盾
ユーゴスラビア連邦の解体。さまざまな民族問題
7.民族紛争への国際社会の対応
PKO(国連平和維持活動)の展開。人道的介入。難民支援
8.「9・11」と国際テロの戦い
テロリストはなぜ米国を標的に。「文明の衝突」論とイスラム原理主義
9.米国の単独行動主義とイラク戦争
国際世論を無視するブッシュ政権。ネオコンの論理
10.問われる国連の役割
民族紛争解決の難しさ。安保理をめぐる論議
11.欧州連合(EU)の実験
不戦共同体の実現へむけて。主権国家体系への挑戦
12.グローバルな市民の連帯による平和への摸索
NGO(非政府組織)の台頭