国際経済論IIB |
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近年、発展途上国とわが国のかかわりは貿易、投資などを通じて急速に深まり、特に東アジア、東南アジア地域と日本経済とのかかわりは北米地域との関係と肩を並べ、あるいはそれを上回るに至り、輸入品等を通じて発展途上国経済は私たちに日常、身近なものになっている。しかし、発展途上国経済は近代的市場経済と伝統的経済が混在、並存する経済であり、その経済発展は社会的、文化的、政治的要因にも強く依存し、先進工業国の経済的通念から一面的に見ようとすると理解を誤ることがある。 本講義では開発経済学の理論を織り交ぜながら、できる限り実例、データに即して発展途上国の停滞と成長、経済的離陸の為の条件、経済外的制約と経済発展、天然資源と人工成長、所得格差と貧困、教育と経済成長、ジェンターと開発政策、開発と環境、援助政策や、アジアの発展途上国の特性、発展途上国とわが国のかかわりなどについて学ぶ。 |
評価方法: | 期末筆記試験(論述)のほか、学期中に数回短いリアクション・ペーパー(講義終了前10分ほどで書けるもの)を提出してもらう。 |
参考文献: |
宮崎勇、田谷禎三『世界経済図説』岩波書店、2000年 |
注意事項: | 国際経済論を受講してから受講することが望ましい。 |