イスラム文化論IIB
  現代イスラムの諸問題
KIKUCHI TATSUYA 
菊地 達也
2単位 
1〜4年 
後期 
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近年イスラム世界内と非イスラム世界双方で「他者」に不寛容な「原理主義」的見方が強まっており、イスラム文化との共存というテーマは21世紀の世界における重要な課題となっている。このような前提のもとに、本授業では宗教や民族文化が複雑に入り組んだ中東社会の問題点を解きほぐすことを目指す。その一環として先ずはパレスチナ問題を取り上げ、その背景や意義を考察する。次に「他者」に不寛容でテロリズムを辞さないイスラム原理主義の思想的源流を辿ると共に、それに対峙する理性主義の伝統についても考察を加える。そして、女性差別やマイノリティの問題を通じて中東イスラム社会が抱える問題点を分析する。

評価方法: リアクション・ペーパーとレポート

参考文献: M. リズンイスラーム岩波書店2004

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――
1.9・11からイラク戦争へ
2.パレスチナ問題1
3.パレスチナ問題2
4.クルアーン(コーラン)とムハンマドに関する問題点1
5.クルアーン(コーラン)とムハンマドに関する問題点2
6.イスラム諸学の形成と哲学
7.イスラム主義(イスラム原理主義)1
8.イスラム主義(イスラム原理主義)2
9.女性とイスラム
10.イスラム少数派