イスラム文化論IA
  イスラムの思想と歴史
KIKUCHI TATSUYA 
菊地 達也
2単位 
1〜4年 
前期 
50303201

イスラム思想は時代によって変化してきた。ビン・ラーディンのような考え方は現代のイスラムを代表しているわけではないし、近代以前のイスラム思想とも大きく異なっている。そこでこの講義では、預言者ムハンマドの時代(6世紀末〜632年)、正統カリフ〜ウマイヤ朝時代(632〜750年)、アッバース朝時代(750〜1258年)、中世(1258〜19世紀)に時代を分け、時代、地域、社会によって規定されながらイスラム思想がどのように移り変わってきたのかを考え、現代の過激な思想がどこから生まれてきたのかを考察することにする。 
また、授業においてはヴィジュアル素材を適宜紹介するので、これを通じて少しでもイスラム文化に親しんでもらいたいと考えている。

評価方法: リアクション・ペーパーと学期末試験

参考文献: M. リズンイスラーム岩波書店2004
中村廣治郎イスラム教入門岩波書店1998

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――
1.イスラムとは何か?イスラム教徒とはどんな人々か?
2.預言者ムハンマドの時代1
3.映画『ザ・メッセンジャー』鑑賞
4.預言者ムハンマドの時代2 (クルアーンとハディース)
5.預言者ムハンマドの時代3 (クルアーンとハディース)
6.正統カリフ時代〜ウマイヤ朝時代1 (イスラム諸学問の成立と発展)
7.正統カリフ時代〜ウマイヤ朝時代2 (イスラム諸学問の成立と発展)
8.アッバース朝時代1 (イスラム諸学問の完成)
9.アッバース朝時代2 (イスラム諸学問の完成)
10.イスラムの中世1 (スーフィズムの成立と発展)
11.イスラムの中世2 (スーフィズムの成立と発展)
12.イスラムの中世3 (危機の時代と政治思想)
13.学期末試験