文化について考える
  音と私たち
MINAGAWA KOICHI
皆川 厚一
KUROSAKI MAKOTO 
黒崎 真
2単位 
1〜4年 
後期 
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私たちは音に囲まれて暮らしています。音楽を聴いたり演奏したりすることは、最も積極的な音への関わりだといえます。他方で、BGMや自然の中にある音のように、聴くとはなしに聴きながら、作業の能率を上げたり、気持ちを癒したりするものもあります。言いかえれば、意識的にせよ無意識的にせよ、音を出す、聴く、聞くという営みは、私たちの心理、感情、行動に何らかの影響を与えるのです。人は音とどのように関わってきたか、また関わっているかといった問題を、様々な角度から考えていこうというのが、この講座の趣旨です。
音に対する人々の営みを文化という文脈の中で考えるとき、そこには様々な側面があることに気づきます。国や民族や宗教の違いによって、音に対する感覚や価値観は異なります。音や音楽は、人と人を結びつける絆になることもあれば、逆に軋轢や反目の原因になったりもします。異なる文化が出会うところでは、音や音楽についても、浸透、排除、融合が絶えず起こるのです。
時間と空間を座標として音楽を捉えることも可能でしょう。音は本質的に時間に支配されており、時間が無ければ音は存在しません。音楽をするという行為は、音を使って時間の流れをデザインするということに他なりません。また、音楽は身体の運動と深く関わっており、その重要性は古代ギリシャ時代から指摘されています。
この講座では、このように音と私たちの関わりを様々な角度から考えていこうと思います。

評価方法: 1,単位取得のためには全授業回数のうち3分の2以上の出席を要する。
2,毎回各講義ごとに授業に関する小レポートを提出してもらう(15分程度)。毎回のレポートの内容に基づき総合的に成績評価を行う。 

テキスト名: 未定。
授業中に適宜紹介する。 

注意事項: 出席を重視し、毎回のレポートで成績を評価するので、各講義に積極的に取り組むこと。