民族と文化I(a)B |
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チベット世界は標高2000m以上の高原地帯に広がっており、ユーラシア大陸の中央に位置するまさに「禁断の地」であった。この世界は一見孤立しているかのごとくであるが、その文化的広がりはインド・ネパールはもとより、中国・モンゴルにまで及び、インド世界や中国世界との絶え間ない交流の中で互いに影響し合って成立してきたものである。そして物質万能の現代と一線を画したチベット世界の有り様は、現代においても人を惹き付けて已まない。本講座では「特殊なるチベット」と「特殊でないチベット」を軸に、「チベット世界への手掛かり」を学生諸氏の心の中に作ることを目的としたい。 なお本講座「民族と文化」は、説明や講義内での進め方に若干の違いは出るものの、内容的には(a)Aと(a)Bは同じ趣旨に於いて進めるものとする。 |
評価方法: | 出席及び課題レポート(2〜3回)による。比率は50:50 |
参考文献: |
山口瑞鳳『チベット(上・下)』東大出版会、1988年 D.スネルグローブ/H.リチャードソン『チベット文化史』春秋社、1998年 チレ・チュジャ『チベット 歴史と文化』東方書店、1999年 Tsepon W.B.Shakabpa, Tibet:A Political History, Yale Univ. Press, 1967 A.T.グルンフェルド『現代チベットの歩み』東方書店、1994年 西川一三『秘境西域八年の潜行』中公文庫、1990年 松本高明『チベット問題と中国』アジア政経学会、1996年 |
講義資料・参考文献については、講義において適宜配布・紹介するものとする。 |
授業計画―――――――――――――――――――――――――――――― |
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