比較文明論I
  文化文明間の対話
AIKAWA-FAURE NORIKO 
愛川-フォール 紀子
2単位 
1〜4年 
前期 
50301500

今日世界最大の課題である紛争の予防、解決、事後処理に欠かせないのが文化文明間の対話である。この対話とは、何を意味するのか?どのような概念を基本として推進されるべきなのか?歴史上どの様な文化文明間の出会いと対話がおこなわれたのか?先ず基礎概念を国連の立場から考察する。また一例として「2004年国連奴隷解放記念年」にちなんで、世紀から世紀まで4世紀に亘って拉致され新大陸に奴隷貿易によって強制移住させられた3千万人以上のアフリカ人奴隷と現地文化との出会いを考察する。ヨーロッパの啓蒙主義者達の奴隷貿易に対する微妙な立場等ヨーロッパの繁栄を導いた大西洋貿易の今まで明るみに出されなかった裏面を考察する。

評価方法: 出席状況、発表、クラス討論への参加状況, レポート。

テキスト名: Giandomenico Picco, Crossing the devide-Dialogue among Civilisations, Seton Hall, 2001
UNESCO, From Chains to Bonds -the slave trade revisited, UNESCO/BerghahnBooks, 2001

参考文献: 池本幸三ほか近代世界と奴隷制人文書院1995,2003

注意事項: テキストが英文のためかなり高レベルの英語の読解力を要する。

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――
1.文化文明間の対話の基礎概念
2.同上
3.
4.
5.
6.奴隷貿易の歴史
7.同上
8.アフリカ大陸の受けた損傷
9.同上
10.
11.アフリカ奴隷とカリブ海と新大陸の出会い
12.同上
13.
14.カリブ海における奴隷解放運動
15.解放後アフリカに強制送還させられた元奴隷達のアフリカ生活