日本語学特論
  
HASEGAWA NOBUKO 
長谷川 信子
4単位 
1〜4年 
後期 
50101300

日本語の統語構造と意味を中心に扱うが、日本語の基本的文法(「日本語学概論」または「日本語学」などの講義内容)についての理解があることを前提とし、その中で、以下のような日本語に特徴的な現象(特に、「語順」「ハとガ」「格の交替現象」、「省略現象」「敬語現象」「やり・もらい表現」、「自他の交替」「複合動詞」)を、言語一般の統語構造と法則、および日本語の全体像における位置づけの観点から、少し深く掘り下げ考察する。学生には、こうした現象の詳細な理解と同時に、それを通して、理論的記述と分析法をある程度習得してもらいたい。

評価方法: 出席、宿題(ウィークリージャーナルを含む)、期末テスト、レポート

参考文献: 長谷川信子生成日本語学入門大修館書店1999
影山太郎(編)日英対照 動詞の意味と構文大修館書店2001
菊池康人敬語角川書店1994

  他のテキストや文献は授業の最初に指示する。

注意事項: <授業の内容・目的>の欄にも書いたが、この授業を取る以前に、「日本語学概論」または「日本語学」を履修済みのこと。できれば、「英語学概論」など、外国語や言語学関連の「概論」も履修済みであることが望ましい。

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――
1.詳しくは最初の授業に配布するシラバスに記載するが、最初の2回程度の講義については、日本語の全体像と言語分析の考え方を導入する。その後、上記の現象について、各々3週間(6回の講義)程度をあてる。残りの授業については、出席者数にもよるが学生の発表等を考えている。