言語学特別研究
  ウズベク語入門
KANNO HIROOMI 
菅野 裕臣
4単位 
1〜4年 
通年 
50100500

ウズベク語はソ連崩壊により独立を達成した中央アジアのウズベキスタン共和国の国家語であるが、隣接するタジキスタン、カザクスタン、クルグスタン、そしてアフガニスタン、中国新疆ウイグル自治区等の国家に散在するウズベク人を含めて使用人口は1,350万人を数え、テュルク諸語のうちトルコ語についで第2位を占める.ウズベク語はテユルク諸語のうちで母音調和がないなど音韻、文法面でも簡略化されており、語順も日本語と同じであるなど日本人には非常に学びやすい言語である.ウズベク語はかつてアラビア文字で書かれたが、ソ連時代にローマ字化され、後にロシア文字化されたが、独立後再びローマ字化された.ウズベキスタンは中央アジアでもっとも文化の古い国であり、その古都サマルカンドの歴史は2千年を越える.現在はイスラーム圏に属する.現在のウズベキスタンはウズベク人、タジク人、カザク人、ロシア人、朝鮮人など多くの民族の住む他民族国家である.

評価方法: 試験

テキスト名: テキストは旧ソ連時代のロシア文字による教科書をローマ字による新正書法に書き換え、かつ日本語による辞書や文法書がない状況を考慮して、基本的なものはすべて教員の作成した教材を配布する.テキストは旧ソ連時代のものなので、現在のウズベキスタンの状況を反映していないところもある.