スペイン語学概論II
  音声・音韻論、統語論
ETO ICHIRO 
江藤 一郎
2単位 
2〜4年 
後期 
43100400

音声学とは、マルティネの言う二重分節のなかの第二次分節によってとりだした「音」の研究と言える。即ちEl jefe tuvo una relacion impropia con una chica.の文から取り出した意味のある単位の「語」、例えばelをeとlという「音」にわけてその「音」を研究するとも言える。スペイン語が言葉であるからには、その音声を観察し研究することは当然であり、スペイン語らしい発音をするための第一歩である。「音」を学問として扱うと、音声学にとどまらず、音韻論または音素論という考えも学ばなければならない。初心者のためにクイズ形式の日本語音声学の教科書の一部を使いながら、英語、日本語とスペイン語を対照させながらスペイン語の調音音声学を学ぶ。
統語論は単語と単語の組み合わせでできる「文」の研究と言える。特に、接続法(subjuntivo)の用法を、英語の仮定法(subjunctive)の用法と対照して研究する。それぞれの横文字をみてわかるように、もとは同じ用法である。

テキスト名: 水谷、大坪音声と音声教育文化庁1976

参考文献: 松坂 ヒロシ英語音声学入門研究社1986