1. | 序論―「まなざしの対象」としての近現代中国 「オリエンタリズム」の構造 自身あるいは身の回りの「オリエンタリズム」探し |
2. | オリエンタリズム批判の陥穽 「近代的まなざしの終着点」としての日本 「まなざしの対象」としての中国―主体性の隠蔽 |
3. | 「まなざしの主体」としての近現代中国 清末の報刊について 近代報刊出版史概観 清末の啓蒙運動 |
4. | 変革・啓蒙・西洋科学(格致)―新たな「文明化の使命」 |
5. | 「文明化の対象」としての大衆 |
6. | 奇妙な世界と奇妙な中国―『点石斎画報』の世界 自己イメージの動揺 |
7. | 西洋をめぐるいくつかのデマ 事例演習 |
8. | 近代中国の「オリエンタリズム」<1>―『蒙学報』の世界 『蒙学報』について 近代日本の少年雑誌との比較(『少年世界』) |
9. | 『蒙学報』の自他イメージ(連載「絵図小学読本書」) |
10. | 分析―「西洋の万能性」「欠如としての中国」 事例演習 |
11. | 近代中国の「オリエンタリズム」<2>―『杭州白話報』の世界 『杭州白話報』について 『杭州白話報』の自他イメージ(「地理問答」「俗語指謬」) |
12. | 分析―「他者」としての大衆イメージの意味するところ 事例演習 |
13. | 現代中国の「オリエンタリズム」<1>―中国の現代思想 事例演習(課題の設定/分析/結論あるいは展望) |
14. | 現代中国の「オリエンタリズム」<2>―「見られる、見る、見せる」中国 中国語圏における研究の状況と中国映画―東方主義・後植民地主義 |
15. | まとめと展望―「オリエンタリズム」の行方 「オリエンタリズム」の共有と「国民化」 「オリエンタリズム批判」に対する批判をめぐって |