中国近世文学研究I
  
YAMASHITA KAZUO 
山下 一夫
2単位 
3〜4年 
前期 
42201700

近世文学というと、日本では『南総里見八犬伝』の様な作品は今や一部の好事家を除きほとんど読まれなくなってしまいましたが、中国では四大奇書を始めとする旧白話作品が今なお広く一般に読まれていて、芸能や風俗習慣など様々な分野で大きな影響力を持っています。したがって、こうした作品の理解は、文学研究はもとより、中国人のものの考え方や生活様式などを知るという点でも重要であるということができます。
本講義では、その中から中国でよく知られた神仏を題材とする作品を取り上げ、旧白話の基礎を学習するとともに、物語の成立や展開について検討していきたいと思います。

評価方法: 発表、平常点や中間・期末試験などを総合して判断します。

テキスト名: テキストはプリントを配布します。参考文献は講義の中で紹介します。

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――
1.ガイダンス
2.「那叱太子」(『封神演義』から)(1)
3.「那叱太子」(『封神演義』から)(2)
4.「那叱太子」(『封神演義』から)(3)
5.「妙善観音」(『南海観世音菩薩出身修行伝』から)(1)
6.「妙善観音」(『南海観世音菩薩出身修行伝』から)(2)
7.「妙善観音」(『南海観世音菩薩出身修行伝』から)(3)
8.中間試験
9.「済公活仏」(『済顛大師酔菩提全伝』から)(1)
10.「済公活仏」(『済顛大師酔菩提全伝』から)(2)
11.「済公活仏」(『済顛大師酔菩提全伝』から)(3)
12.「媽祖」(『天妃娘媽伝』から)(1)
13.「媽祖」(『天妃娘媽伝』から)(2)
14.「媽祖」(『天妃娘媽伝』から)(3)
15.期末試験