米国政治論II
  
TAKASUGI TADAAKI 
高杉 忠明
2単位 
1〜4年 
後期 
41403600

軍事、経済、政治、技術、情報、文化の分野におけるアメリカのパワーは他国の追随を許さず、その影響力は絶大なものがある。この覇権国家・アメリカの世界戦略や対外政策は、好むと好まざるとに関わらず、日本を含め世界の国々に大きな影響を与える。
この授業では、アメリカ政治の本質を理解するために具体的事例をあげ、アメリカ政治を考察して行く。適宜、アメリカ政治を理解するための基礎概念を解説しつつ、様々な政治的イッシューを取り上げて分析と考察を加えてゆきたい。アメリカに関してはメディアを通じて様々な情報が氾濫している。それだけに情報をしっかりと見分ける力がないと、安易で皮相的なアメリカ理解に流されることもある。受講者は、新聞やインターネットを通じて正確な情報を集め、冷静にそれを読み解く能力を養って貰いたい。

評価方法: 出席(15%)、数回行うエッセイ(25%)、レポート(60%)の3つに基づき、総合的に判断して評価します。

テキスト名: 特に指定しません。適宜、授業でお知らせします。

注意事項: 前期に「米国政治論」を履修済みであることが望ましい。

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――
1.オリエンテーション 授業の進め方等の説明
2.アメリカの政治−保守とリベラルの対立 その問題群
3.アメリカの宗教と政治
4.「銃器規制」をめぐる保守とリベラルの対立
5.「死刑廃止論」をめぐる保守とリベラルの対立
6.人工妊娠中絶問題とアメリカ政治
7.公立学校での祈りの時間をめぐる政治論争
8.福祉政策をめぐるアメリカ政治の動向(1)
9.福祉政策をめぐるアメリカ政治の動向(2)
10.中間テスト
11.移民問題とアメリカ政治
12.人種・ジェンダー問題とアメリカ政治
13.経済政策をめぐるアメリカ政治 貧富の差の拡大と福祉問題
14.外交政策とアメリカ政治
15.まとめ