英国研究入門I
  今日のイギリス−その国家と社会
AKIMOTO TOMIO 
秋本 富雄
2単位 
1〜4年 
前期 
41401900

この講義の目的は、イギリス(Britain)という「国と社会」の「今」を理解するための基礎的知識を身につけてもらうことにあります。授業では、ヨーロッパの辺境に位置するブリテン島を中心に構成される島国UK(United Kingdom)の諸特徴を、歴史、地勢、国民、政体といった側面から順に考察していきますが、時間の許す限り、イギリスに関するアップ・トゥー・デイトな話題も扱っていく予定なので、授業の項目・進度に若干変更が出る場合もあります。

評価方法: 原則として定期試験およびレポートによる評価。

参考文献: 川北稔、木畑洋一イギリスの歴史有斐閣2000
ポール・スノードン、大竹正次イギリスの社会早稲田大学出版部1997
John Oakland, British Civilization: An Introduction, Routledge, 2002

  講義はレジュメを中心に進めていきます。テキストはありません。
英書は、この講義のプログラムを作成するうえで参考にした書物で、欧米の大学向けのテキストです。

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――
1.イントロダクション:現代英国研究の視座
2.英国史概観:古代から近代まで、ブリテン島の歴史を振り返る
3.イギリスの地勢:地形と気候
:1次産業の状況
:エネルギー資源
:交通
4.イギリスの人々:イギリス国民形成の歴史
:ナショナリズムと地域主義
5.イギリス社会の現況:イギリス社会の多様化
:マイノリティーと移民
6.イギリスの憲政:イギリスの君主制
:「成文」憲法のない英国憲政
:ブレア政権による憲政改革の現状
7.イギリスの議院内閣制:イギリスの議会制度
:首相と内閣