英文学講義IB 相互テクスト的な愛(1) |
|
|||||
41302102 |
ポストモダンの映画『恋におちたシェイクスピア』は、劇が愛について真実を語ることができるかという賭を中心に展開する。『ロミオとジュリエット』は賭に勝つが、この映画自体が、じつはシェイクスピアの『ロミオとジュリエット』、『ヴェローナの二紳士』、『ソネット集』、『ハムレット』、『十二夜』などの引用からなる、まさに相互テクスト的なフィクションである。 シェイクスピアの作品を参照しながら、映画のスクリプトを読み、いかに「愛」が各テクストからのさまざまな引用によって表象されているかを分析する。 前期は、『恋におちたシェイクスピア』の前半部分を中心に、合わせて『ヴェローナの二紳士』と『ロミオとジュリエット』などを勉強する。 近代初期文化で劇場や役者がどのような位置を占めていたかについても説明を補う。 |
評価方法: | 平常点と期末試験により総合的に評価する。 |
テキスト名: |
Marc Norman and Tom Stoppard, Shakespeare in Love, 松柏社, 2000 ウィリアム・シェイクスピア『ロミオとジュリエット』ちくま文庫 ウィリアム・シェイクスピア『ヴェローナの二紳士』白水社 |