日英比較文化論II
　　ジェンダー・パフォーマンス
TAKAKUWA YOKO　
高桑　陽子		 2単位　
1〜4年　
後期　
41301400

歌舞伎とシェイクスピアという日英伝統文化に対する理解を深めることを目的とする。
歌舞伎の女形のように、英国近代初期の舞台では少年が女役をつとめた。なぜ互いに異なる東西文化において男が「女」を演じることが可能なのか、ジェンダーとはなにかを考える。
異性装や早替わりをテーマにしたシェイクスピアと歌舞伎の舞台や映像を観て、変身の重層構造を比較分析し、ジェンダー・パフォーマンスの可能性を探る。
まず『お気に召すまま』、『お染久松名読販（お染の七役）』を取りあげ、続いて、『桜姫東文章』、男女の役を交代して演じた『ハムレット』（安寿ミラ主演）などをあつかう予定である。

評価方法： 平常点とレポートにより総合的に評価する。

テキスト名： 小田島雄志訳『お気に召すまま』白水社、1983年

　 歌舞伎の脚本は図書館の指定図書として用意する。

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――
１．授業紹介
２．シェイクスピア劇と異性装
３．『お気に召すまま』（１）
４．『お気に召すまま』（２）
５．『お気に召すまま』（３）
６．歌舞伎と女性の表象
『お染久松名読販』（１）
７．『お染久松名読販』（２）
８．『お染久松名読販』（３）
９．『桜姫東文章』（１）
10．『桜姫東文章』（２）
11．『ハムレット』
12．ジェンダー再考
13．まとめ