教養演習-9 『「いき」の構造』を読む |
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「いき(粋)」という概念は日本人の生にとって重要な役割を果たしてきた。それは善悪とは別の視点から、人間の生き方を導いてきたといってよい。それにもかかわらず美的、感覚的な性格の強い「いき」は、思想的には捉えにくいものであった。「いき」を、思想的に分析することに挑んだ代表的な業績が、九鬼周造の『「いき」の構造』である。 授業では、この本を正確に読み解きながら、さまざまな事例へ理解を広げるようにするが、その目的は「いき」の理解を深めることであり、さらに自分でさまざまな事象を論理的に考える訓練である。 授業の前半は、教科書を順次読んでいく。出席者に当番を当てて、報告をおこない、それに基づいて討論を行い、内容の理解を深める。後半は、さまざまな事例と関連させて、「いき」の理解を広げていく。 教科書を授業前に読んでこない者には、履修を認めない。また、発表担当者が欠席することは、特別の事情がない限り認めない。 なお、授業の性格や進行の都合上、事前に教科書などを参考にして、できるだけ履修の意志を明確にしてほしい。 |
評価方法: | 授業における発表、発言と期末レポートの両方で採点。 |
テキスト名: |
九鬼周造『「いき」の構造』(講談社学術文庫)講談社、2003年 |
教科書がないと授業に参加できない。参考書については授業中に指示する。 |
授業計画―――――――――――――――――――――――――――――― |
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