文化人類学研究IB |
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前期は、オーストラリアのすぐ北、トレス海峡を隔てて、大きさで世界第二の島といわれるニューギニア島と、そのまわりの島々の文化を取り上げる。 ここの気候は高温多湿、美しい羽根で知られる極楽鳥の棲む島として有名であるが、また4,000mをこえる山々が連なる島でもある。 行政的には、本島の西半分はインドネシア領、東半分はオーストラリア領から1975年独立したパプアニューギニアからなる。 ここに住む原住民は、形質的にも、言語的にも、文化的にも、かなりの偏差があり、内陸部高地には身長150cmに満たないピグミーが住むなど実に多様な姿を示している。伝統的食物としては、高地ではサツマイモ、他地域ではタロイモ、ヤムイモ、サゴヤシ(の澱粉)が主要なもので、他に養豚も行われている。また地域による資源の交換も盛んで、特に本島東方の島々で今も行われている儀礼的交換については、詳細な調査や映像によりよく知られている。 講義では、本島、島々の中からいくつかの地域を取り上げ、そこに住む部族の生活について見ていく。 |
評価方法: | 筆記試験による。 |
テキスト名: | 授業の中で紹介する。 |