言語学IC
  言語、人間、社会
FUJITA TOMOKO 
藤田 知子
2単位 
1〜4年 
前期 
30001403

外国語を学ぶ私たちは絶えず新しい知識を吸収し、話す、読む、書くなどのいろいろな実践を行っています.そうした営みと平行して、母語を含めた広い意味でのことばが毎日の生活のなかでどのような力となるのか、限界も含めて一度考えてみることが大切です.私たちはことばと一生つきあいながら、社会のなかで一人の市民として生きていきます.言語学の知見は自らのうちに宿ることばの力を育てるのに大きな力となります.ことばの仕組みや働きを細やかに観察する目を養い、ことばへの感受性と問題意識をはぐぐむことができるからです. 
具体的には、青木三郎著『ことばのエクササイズ』のなかのいくつかの課題に取り組みながら、ことばへの理解を深めていきます.触れられていない項目についてはプリントを配布して補う予定です.

評価方法: 毎回の授業への参加度と期末試験により総合評価します.

テキスト名: 青木三郎ことばのエクササイズひつじ書房2002

注意事項: 1ー2年次での履修をお勧めします。課題をほぼ毎回返却するため、履修人数は70名までとします.履修希望者が多い場合は初回の授業で抽選します.

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――
1.オリエンテーション
2.世界の言語(1)
3.世界の言語(2)
4.エクササイズ1 事物へのアプローチ
5.エクササイズ2 レトリックによるアプローチ
6.エクササイズ3 恋文のすすめ――心の形とことばの力
7.エクササイズ4 意味へのアクセス(1)
8.意味へのアクセス(2)
9.エクササイズ5 意味と経験
10.エクササイズ6 主題と叙述(1)
11.主題と叙述(2)
12.エクササイズ7 テクストのいろいろ