宗教学IIB
  国際人には必要不可欠な「キリスト教の基礎知識」
KUYAMA MICHIHIKO 
久山 道彦
2単位 
1〜4年 
後期 
30000902

前期に学んだ宗教学の方法論を用いながら、具体的に、西洋文明の源流であるキリスト教という歴史的宗教が何を主張しているのかを学んでいきましょう。

評価方法: 出席や質問、そして自由提出のレポートなどを平常点とし、学期末試験と併せて、各人の学期間の学びの成果を総合的に評価します。

テキスト名: 久山道彦・泉守彦・吉岡良昌考えながら学ぶキリスト教川島書店2003

参考文献: 平石善司・武藤一雄キリスト教を学ぶ人のために世界思想社1985
小田垣雅也キリスト教の歴史講談社1995

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――
1.「キリスト教学」ってどんな学問?:キリスト教を研究することの意味
2.「旧約聖書の世界」ってどんな世界?:ビデオにより一神教の日常世界へ
3.「神と律法」が何で今、大切なの?:人間社会における自己中心性と超越
4.「預言者と言葉」ってどんなこと?:世界を変える戦いは言葉から
5.「新約聖書の世界」ってどんな世界?:ビデオによりイエスの生涯を概観
6.「イエス」って実在したの?:史料・年代・歴史的背景
7.「洗礼者ヨハネ」って誰?:死海写本とエッセネ派
8.「イエスの活動」って具体的には?:福音(良い知らせ)と癒しの意義
9.「イエスの倫理」って私に関係ある?:キリスト教の「愛」と現代社会
10.「イエスの死」って誰のため?:処刑された教祖と弟子たち
11.「イエスの復活」って本当?:原始キリスト教におけるケリュグマ
12.補論1 「宗教裁判」って理性の抑圧?:世界をめぐる宗教と科学の探求の歴史
13.補論2 「宗教戦争」って宗教が原因?:「正戦論」と戦争倫理学
14.補論3 「キリスト教的死生観」ってあるの?:生命倫理の挑戦とキリスト教の役割