倫理学IB
  現代における「方向づけ」
MIYAKE MASAZUMI 
三宅 正純
2単位 
1〜4年 
前期 
30000602

今日われわれが生きているのは、自由で個人主義的な時代であるとされています。しかしながら、だからといって、われわれは社会や環境の影響をまぬがれているわけではありません。今日には今日なりの「人間関係のパターン」ないし「倫理」があり、われわれはそうと気づかぬままに、こうしたものに「方向づけorientation」られています。本講義は、こうした方向づけについて、いろいろと考えていくことにします。

評価方法: レポートと筆記試験の結果、および聴講態度を考慮に入れて、評価する。私語などにより講義妨害する者には、断固として不可を与える。

テキスト名: 講義中に指示する。

注意事項: 教室の定員を超える場合、人数制限を行なう。初回の講義にて履習カードを提出しなかった者は、原則として履習を認めない。

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――
1.ガイダンス
2.「ひとに迷惑をかけなければ何をしてもよい」か?−自由について。
3.「平等」は楽しいだろうか?−競争社会の功罪
4.「恋愛」は面白いだろうか?−近代的恋愛の特徴。
5.車内で化粧しているひとは、恋できれいになれるだろうか?−「顔」と「表情」のありよう。
6.「リアリティ」はどこで感じられるだろうか?−メディア・イメージの支配。
7.「援交」の批判はどうやればいいのだろうか?−商品経済的人間関係の問題点。
8.「アリとキリギリス」はどちらが幸せだろうか−時間の使い方あれこれ。
9.「活字人間」はそんなにえらいだろうか?−書き言葉と話し言葉。
10.「便利」はそんなに楽だろうか?−「技術」と「自然」。
11.「人生の意味」って何だろうか?−自由と不条理、サルトルとカミュ。
12.まとめ。