スペイン語研究II-4
  スペイン語を通じ、ラテンアメリカのアイデンティティの形成を理解する
MAEDA NOBUHITO 
前田 伸人
2単位 
3〜4年 
後期 
13000704

スペインの思想史家ホセ・ルイス・アベリャン(1932−)の『アメリカという観念:その起源と進化』を読むことで、ラテンアメリカの人々が持つアイデンティティの成立と模索とを追求するのが、この授業の目的です。より理解を深めるため、ペドロ・エンリケス・ウレーニャ(プエルトリコ)やエンリケ・ロドー(ウルグアイ)などの抜粋も併読する予定です。毎回の授業では、予め作成してもらってきた和訳レポートに内容・文法の両面から検討を加え、その終わりに提出して戴きます。そして学期末には、授業で扱った文章を今一度ブラッシュ・アップし、新規の課題をも少し加えたレポートを課して、まとめと致します。

評価方法: 出席・発表点35%、毎回課する和訳レポート点35%、期末レポート30%の割合で合算して成績を算出する。

テキスト名: Jos Luis Abelln, La idea de Amrica:origen y evolucin, Madrid:Ediciones Istmo, 1972

  授業では必要部分を複写するので、テキストは購入不要です。

注意事項: 辞書をよく引き、文法事項を参照し、日本語の使い方にも留意して課題に取りくんで下さい。

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――
1.思想史の方法論
2.“アメリカ”という語の発生(15・16世紀)
3.南米と北米での植民地形態の違い(17世紀)
4.ラテンアメリカという意識の成立(18世紀)
5.実証主義と反実証主義(19世紀)
6."Raza csmica”(20世紀)