スペイン語研究II-2
  スペイン語を通じて南米の文化を理解する
MAEDA NOBUHITO 
前田 伸人
2単位 
3〜4年 
前期 
13000702

ペルーの政治家・作家であったリカルド・パルマ(1833〜1919)の『ペルー伝奇集』を読むことで、スペイン植民地期に焦点を当てつつ、同国文化の精髄を理解することを目的とします。毎回の授業では、予め作成してもらってきた和訳レポートに内容・文法の両面から検討を加え、その終わりに提出して戴きます。そして学期末には、授業で扱った文章を今一度ブラッシュ・アップし、新規の課題をも少し加えたレポートを課して、まとめと致します。たしかに大変ですが、これまでに培った文法をどのように読みに適用するのかを体得できるはずです。そして風刺に富んで、おかしみを持ったペルー文化の一端が皆さんに立ち現れてくることは必至でしょう。

評価方法: 出席・発表点35%、毎回課する和訳レポート点35%、期末レポート30%の割合で合算して成績を算出する。

テキスト名: Ricardo Palma, Tradiciones peruanas, Mxico:Editorial Porra, 1986.

参考文献: 細谷広美ペルーを知るための62章明石書店2004

  授業では必要部分を複写するので、テキストは購入不要です。

注意事項: 辞書をよく引き、文法事項を参照し、日本語の使い方にも留意して課題に取りくんで下さい。

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――
1.ペルーの地理総覧
2.ペルーの歴史総覧
3.ペルー16世紀の伝奇(コンキスタドールの活躍したペルー)
4.ペルー17世紀の伝奇(スペイン副王領時代の発展)
5.ペルー18世紀の伝奇(スペイン副王領時代の成熟)
6.ペルー19世紀の伝奇(独立前後のペルー)