●「統合」と「分散」が同時進行するグローバリゼーション、メディアの個人化が急速に進むIT(情報技術)革命など、世界は今、人類がこれまで経験したことのない奔流の中にある。本演習では、歴史の経験に学びながら、こうした奔流がもたらす功罪を見極め、文明や文化、国家やシビル・ソサエティ(民間非営利主体)の姿などを考え直し、多様化する社会と個人のあり方を考える。 ●前期は、毎回の報告者を決め、文献をもとに徹底した討論を行い、各自の問題意識を研ぎ澄ます。夏には合宿を行って自らが取り組む研究テーマを絞り込み、自主的に文献を読破し、資料を収集した上で、後期には各自の研究テーマについて発表し、相互討論を経て論文を完成させていく。できるだけ2年間在籍することが望ましく、3年生はゼミ論(これをもとに4年生で卒論に仕上げる)、4年生は卒論の完成が目標である。 ●本演習は、履修者の自主性にもとづいて運営されるので、主体的に演習をデザインし、自ら参画しようという意志をもつ学生の履修を望みたい。 ●なお、ゼミと併行して「和田ゼミ起業研究会」を組織し、さまざまなプロジェクトを企画・実行することで社会参画と学生の自立を図ることも行っているが、この起業研究会の活動とゼミ活動は不可分であるので、起業研究会のみを目指してゼミに参加することは認めない。
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