前期(月・5)時間割表へ
    研究演習-3
  
KUWABARA KAZUKI 
桑原 和生
4単位 
3〜4年 
通年 
60500103

主に英語と日本語の文構造と意味の関係について考える。種々の言語現象の分析を通して、その特徴を理解・把握するとともに、脳中に存在し、言語の「創造的使用」を可能にしている「言語の仕組」とはどのような要素から構成されているのか、日本語と英語にはどのような共通点、相違点があるのか、といった言語の本質に関わる問題を探求する。
言語現象の分析の実際を体験することにより、データを収集し、それを観察する力を養い、問題を設定する方法、仮説を立てそれを論証する方法を学ぶ。また、言語学関連の文献を読みこなす力、口頭発表の技術を身に付ける。
言語の不思議についてじっくり考えてみたい人、英語や日本語についてあれこれと考えることの好きな人の履修を歓迎する。

評価方法: 授業への取り組み態度、口頭発表、レポートなどを総合的に評価する。

テキスト名: 大津由紀雄、池内正幸、今西典子、水光雅則言語研究入門:生成文法を学ぶ人のために研究社2002
影山太郎日英対照 動詞の意味と構文大修館書店2001

注意事項: 「英語統語論I」の単位を取得済み、もしくは前期に同時履修することが望ましい。

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――
1.こころを探る言語研究:なぜ言語を研究するのか
2.文法の組み立て
3.語を作る仕組(1)
4.語を作る仕組(2)
5.文を作る仕組(1)
6.文を作る仕組(2)
7.意味を考える:意味論(1)
8.意味を考える:意味論(2)
9.動詞の意味を考える(1):自動詞と他動詞の交替
10.動詞の意味を考える(2):移動と経路の表現
11.動詞の意味を考える(3):心理動詞と心理形容詞
12.構文交替のメカニズムを探る(1):壁塗り構文
13.構文交替のメカニズムを探る(2):二重目的語構文
14.構文交替のメカニズムを探る(3):結果構文
15.主語の特性を探る(1):中間構文
16.主語の特徴を探る(2):難易構文
17.動詞の造語力を探る(1):名詞+動詞の複合語
18.動詞の造語力を探る(2):複雑述語の形成
19.その他の事例研究(1)
20.その他の事例研究(2)